クッキングサロン小森 オリジナル洋風レシピ(No.021)を紹介します。
今回は、キッシュロレーヌ、カボチャのスープ、胡瓜とエストラゴンサラダの作り方を紹介します。
ここで紹介しているレシピは分量が4人前になっています。作りたい量に応じて、加減してください。
なお、本レシピのPDFファイル版(いつもの、クッキングサロン小森形式のレシピ)は以下からダウンロードできます。
1.キッシュロレーヌ
材料(4人前)
A:タルト生地
- ⼩麦粉:125g
- バター:65g
- 卵黄:1個
- ⽔:25cc
- 塩:3g
B:材料
- ハム:100g
- ベーコン:100g
- 卵黄:1個
- 卵:1個
- ⽜乳:200cc
- ⽣クリーム:50cc
- 塩:⼩さじ1/4
- ナツメグ
- コショウ
手順
- 【A:タルト生地】を作る。小麦粉と細かくしたバターを冷凍庫で冷やす。冷凍されたらカッターにかけ、塩を入れて 上から少しずつ卵黄に水を混ぜたものを入れ、ひとまとめにする。
- ハム、ベーコンは1cm角切りし、ベーコンはブランシェする。
- 卵、卵黄、牛乳、生クリーム、塩、ナツメグ、コショウを合わせる
- 【手順1】の生地をのばし型に入れ、そこに【手順2】と【手順3】を入れチーズを降り160度で50分焼く。
ブランシェすることで余分な油分が抜け、ベーコン本来の風味が際立ち、料理全体のバランスが良くなります。ブランシェのやり方は、ベーコンと水をフライパンに入れ火にかけ、沸騰して1分ほどしたら水切りをします。
タルト生地について、冷凍する時間が無い場合は?
- 冷たいバターの角切りを小麦粉と一緒にボウルに入れます。
- バターと小麦粉を指先を使ってサクサクになるまで混ぜます。この段階でバターは小さな粒状になります。これにより、後で生地がサクサクとした食感に仕上がります。
- 卵黄と水を加え、生地が結束するまで混ぜます。必要に応じて、水を少量ずつ加えてください。生地がまとまるまで混ぜ、一貫性のある生地を形成します。過度に混ぜすぎないように注意してください。
- 生地をラップで包み、冷蔵庫で約30分間休ませます。これにより、生地が冷やされ、扱いやすくなります。
- 休ませた生地を取り出し、軽く小麦粉を振った台の上で薄く伸ばします。伸ばす際は、生地が割れないように注意してください。
- 伸ばした生地をタルト型に敷き詰め、余分な生地を切り取ります。タルト型にフォークで穴を開け、生地が均一に焼けるようにします。
2. カボチャのスープ
材料(4人前)
- カボチャ:400g
- ⽟葱:1個
- トマト:1個
- 和⾵だし:250cc
- ⽣クリーム:100cc
- ⽜乳:100cc
- パセリ
👉和風だし:煮干し10本 だし昆布2枚を水に入れて 沸騰直前に昆布を引き上げ 5分程煮て漉す
手順
- 玉葱薄切り、カボチャ角切り、トマトコンカッセ(粗いみじん切り)
- バターで玉葱を炒め、カボチャ、トマト パセリ軸、塩ひとつまみを入れ蓋をしてスエする(弱火でゆっくり蓋をして煮る)。
- 【手順2】を裏ごして和風だしを入れ一煮立ちしたら牛乳、生クリームを入れ塩で味を整える
3.胡瓜とエストラゴンサラダ
材料(4人前)
- キュウリ
- エストラゴン
- マスタード:小さじ1
- 塩:小さじ1/2
- 砂糖:少々
- 酢:大さじ2
- オイル:大さじ6
※エストラゴンの代用としてバジルを利用することも可能です。
手順
- 胡瓜は3mm輪切り、エストラゴンは葉だけにしておく
- マスタード小1 塩小1/2 佐藤少し 酢大2 オイル大6でドレッシングを作り【手順1】を和える。
豆知識
キッシュロレーヌの名前の由来
キッシュ・ロレーヌの名前の由来はフランスに関連しています。キッシュはフランス語で、”kische” や “küche” という古いドイツ語の単語に由来しており、”キッシュ” は “ケーキ” や “料理” を指す言葉です。一方、”ロレーヌ” はフランスの地域名で、ロレーヌ地方はキッシュの起源の一つとされています。
キッシュ・ロレーヌは、ベーコンとエメンタールチーズを主成分とする伝統的なフランス料理で、その名前はこの地域に由来しています。キッシュはもともとは卵とクリームをベースに、さまざまな具材を組み合わせて作られ、パイ生地で覆われて焼かれます。キッシュ・ロレーヌはその中でも特に有名で、名前にロレーヌという地域を冠しています。
したがって、キッシュ・ロレーヌの名前の由来は、フランスのロレーヌ地方と、キッシュの料理概念に関連しています。
エストラゴンとは
エストラゴンは、キク科のヨモギ属に属する多年生植物で、学名は”Artemisia dracunculus”です。エストラゴンはロシア南部や中央アジアに分布し、半耐寒性の植物で高温・多湿の気象にはやや弱い性質を持っています。
このハーブはフランス料理や他の料理でもよく使用され、独特の香りと風味を提供します。エストラゴンはその独自の味わいで知られ、アニスやレモンのような爽やかな香りがあり、料理に奥深い風味を加えます。主に葉を使用し、サラダ、ソース、スープ、魚料理などに使われます。
エストラゴンには料理に彩りを添えるだけでなく、消化を助ける効能や抗酸化作用もあるとされています。その独自の風味は、フランス料理や世界中の料理で愛されており、ハーブとして広く利用されています。
スエ(シュエ)
スエ(シュエ)はフランス語で「汗をかかせる」という意味です。この調理法は、食材に水分を出させながら火を通すことを指します。以下に、スエ調理法の基本的な手順と特徴を説明します:
- 水分を出すイメージ: スエ調理法では、食材が水分を出すイメージで調理します。これは、弱火で蓋をして食材から水分を出させる手法です。
- 野菜を使用: この調理法は特に野菜料理に適しています。野菜をスエすることで、その旨味や甘みが引き立ちます。
- 塩の活用: 野菜を調理する際、塩を少量加えることがあります。塩には脱水作用があり、これによってさらに水分が野菜から出てきます。
スエ調理法は、食材の旨味を最大限に引き出す方法であり、特にフレンチ料理などで頻繁に使用されます。この調理法をマスターすることで、料理の味わいを向上させることができます。