クッキングサロン小森 オリジナル洋風レシピ(No.040)を紹介します。
今回は、鶏のソテーバスク風、シチリア風豆サラダ、ガトーキャラメリーゼの作り方を紹介します。
ここで紹介しているレシピは分量が4人前になっています。作りたい量に応じて、加減してください。
なお、本レシピのPDFファイル版(いつもの、クッキングサロン小森形式のレシピ)は以下からダウンロードできます。
1.鶏のソテーバスク風
バスク風料理には、一般的にピリ辛の調味料やスパイスが使われます。特にピーマン(バスク語で「ピプエラ」)は多用され、料理に彩りや味にアクセントを加えます。
材料(4人前)
- 鶏もも⾻つき:4本
- ⾚・黄・緑パプリカ:各1個
- ⽟葱:1個
- 黒オリーブ
- にんにく:2⽚
- パセリ
- ⽔:250cc
- ⽩ワイン:100cc
- バター:50g
手順
- 鶏は下ごしらえをして、塩・コショウ・小麦粉をしてソテーしておく。
- パプリカは千切り、玉葱は薄切り、にんにくは微塵切りにする。
- 【手順1】の鍋にバターを足して、玉葱を炒める。パプリカ・にんにくを加え、炒めてワインを加え軽く煮る。水・肉を加えしばらくしたらオリーブを入れて肉を取り出しバターモンテ。
鶏の下ごしらえは、「余分な脂肪の取り除き」「洗浄」です。
脂肪の多い部分を切り落とし、ヘルシーな肉に仕上げ、表面の不純物や細菌を洗い流します。洗った後は、キッチンペーパータオルで水気を拭き取りましょう。
2.シチリア風豆サラダ
シチリア島(イタリアの南部に位置する島)の伝統的な料理の一つで、地中海の風味豊かな食材を活かしたサラダです。このサラダは地中海の影響を受けた料理で、爽やかで夏にぴったりの一品です。
材料(4人前)
- ⽩インゲン⾖:400g
- シーチキン:200g
- ⽟葱:⼤さじ2
- パセリ
- ベビーリーフ
A:ドレッシング
- 塩:小さじ1/2
- 砂糖:少々
- 酢:大さじ2
- 水:大さじ1
- オイル:大さじ6
手順
- 豆は柔らかく茹で、シーチキン・玉葱・パセリアッシェを混ぜておく。
- 【A:ドレッシング】の材料である塩小1/2 砂糖少々 酢大2 水大1 オイル大6を合わせ【手順1】を和える
乾燥白インゲン豆を使う場合は、水に浸し数時間(通常は4〜6時間)から一晩置いて水分を吸収させ戻します。ゆで時間は弱火で30分~1時間かかることがあります。塩を入れる場合は、ゆであがる直前が良いです。
3.ガトーキャラメリーゼ
フランスの伝統的な焼き菓子で、キャラメルソースを使って作られます。このデザートは甘く、キャラメルの風味が豊かで、フランス料理の愛好者に人気があります。
ちなみに「ガトー」(Gâteau)は、フランス語で「ケーキ」や「デザート」を指す一般的な用語です。
材料(4人前)
A:材料
- 卵黄:5個
- 粉砂糖:30g
- チョコレート:45g
- バター:20g
- 卵⽩:5個
- グラニュー糖:80g
- ⼩麦粉65g
B:材料
- グラニュー糖:120g
- ⽣クリーム:400cc
手順
- 【A:材料】のバターに粉砂糖を加えよく混ぜ、卵黄を1個ずつ加えよく混ぜてチョコレートの溶かした物を加える。
- 卵白をメレンゲにする。【手順1】に1/3を入れ、小麦粉を切るように混ぜ、残りのメレンゲを加え180度で30分焼く。
- 【B:材料】のグラニュー糖を⽕にかけキャラメル⾊になったら⽣クリーム200ccを加え混ぜて冷やす。残りの⽣クリームを泡⽴て合わせる。
- ケーキを切り【手順3】をはさみ、回りにも塗る。
豆知識
パプリカの色の違い
パプリカの色の違いは、その成熟度と品種によって生じます。パプリカは熟すにつれて色が変化し、それぞれの成熟段階で異なる色になります。以下に、主要なパプリカの色の違いを説明します。
- 緑パプリカ:
- 緑パプリカはパプリカが最も若い段階で収穫されたものです。
- 成熟していないため、色は明るい緑色をしています。
- 味はやや苦味があり、クリスピーな食感が特徴です。
- 黄色パプリカ:
- 黄色パプリカは緑パプリカよりも成熟度が高く、中間の段階で収穫されます。
- 色は鮮やかな黄色で、緑パプリカよりも甘味があります。
- ビタミンCやカロテノイド(特にβ-カロテン)が豊富です。
- オレンジパプリカ:
- オレンジパプリカは成熟度が進んだ段階で収穫されます。
- 色は濃いオレンジ色で、非常に甘くてフルーティーな味わいがあります。
- ビタミンCやカロテノイドが豊富で、特にβ-カロテンの含有量が高いです。
- 赤パプリカ:
- 赤パプリカは最も成熟した段階で収穫されます。
- 色は深い赤色で、非常に甘く、果物のような風味があります。
- ビタミンCが特に多く、抗酸化作用のある成分も多いです。
- その他の色:
- さらに、紫色やブラック、チョコレート色など、異なる品種のパプリカも存在します。これらのパプリカは地域によって異なることがあります。
パプリカの色の違いは、調理においても視覚的に楽しい要素を提供し、異なる味わいを楽しむためのバリエーションを提供します。好みや料理に応じて、異なる色のパプリカを利用することができます。
バスク風料理とは
バスク風料理(Basque cuisine)は、スペインとフランスの国境に位置するバスク地方(バスク語で「Euskal Herria」)の独自の料理スタイルを指します。この地域は美しい海岸線、山岳地帯、農村地帯からなり、その多様な地理的条件がバスク料理の多彩な要素を形成しています。以下に、バスク風料理の特徴と代表的な料理をいくつか紹介します。
バスク風料理の特徴:
- 新鮮な食材: バスク地方は新鮮な海産物、野菜、肉類に恵まれており、料理において新鮮な食材の使用が重要です。特に魚介類、シーフード、チーズ、農産物が豊富です。
- ピンチョスとタパス: バスク地方ではピンチョス(小さなトーストに具材を刺した料理)とタパスの文化が根付いており、バルやレストランでさまざまな小皿料理が楽しめます。
- 炭火焼き: バスク料理には炭火焼きがよく使われ、特に「アスアドゥニャス」(焼きたての魚介類と野菜)が有名です。
- エスプマ(泡): バスク料理にはエスプマを使った料理が多く、クリームや泡立てたソースが料理の一部として取り入れられます。
- 料理大会: バスク地方では料理大会が盛んで、有名な料理コンテスト「サン・セバスティアン国際料理大会」が開催され、世界中からシェフが参加します。
代表的なバスク風料理:
- バカラオ・ア・ラ・ビスケイナ: バスク風の鱈料理で、トマト、ピーマン、オリーブ、パプリカなどが使われ、トマトソースで煮込まれます。
- ピピアン: 鶏肉や豚肉を使ったシチューで、ピリ辛のスパイスソースで調理されます。
- トロマ: バスク地方のケーキで、アーモンド風味が特徴的です。
- バスク風チーズ: バスク地方はチーズ生産が盛んで、イディアスチーズやブレビアチーズなどが名高いです。
バスク風料理は、新鮮な食材と地域の風味を大切にし、独自の料理文化を築いています。バスク地方を訪れた際には、その美味しい料理を堪能することができるでしょう。