熱中症が起こりやすい時期はいつ?7月・8月に多い理由と予防法

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「熱中症が起こりやすい時期はいつ?」「特に何月に注意すればいい?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

特に熱中症が起こりやすい時期は、7月・8月が発生リスクの高い時期とされています。この記事では、なぜ7月・8月に熱中症が多くなるのか、注意したいタイミングや日常でできる予防法について分かりやすく解説します。

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熱中症が起こりやすい時期はいつ?7月・8月は特に注意

結論からいうと、熱中症が特に起こりやすい時期は7月から8月にかけてです。

環境省は2026年7月7日の発表で、7月から8月にかけては1年間でもっとも気温が高くなる時期であり、夏休みに入って屋外で活動する機会も増えることから、熱中症の発生リスクが高まると注意を呼びかけています。

「熱中症は8月の猛暑日に多い」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、7月も非常に重要な注意時期です。

消防庁によると、2025年7月に全国で熱中症により救急搬送された人は39,375人でした。これは消防庁が調査を始めた2008年以降で3番目に多い人数です。さらに5月から7月までの累計搬送者数は59,218人に達しました。

2026年にも同じような傾向がみられ、7月13日から19日までのわずか1週間で、全国の熱中症による救急搬送者は10,857人となっています。

つまり「8月になったら気をつけよう」では、少し遅いのです。

熱中症対策は、本格的な夏を迎えてから始めるのではなく、梅雨の時期から少しずつ意識しておくことが大切だと考えられます。

熱中症が起こりやすい時期をざっくり整理

季節ごとの注意度を整理すると、次のように考えると分かりやすいでしょう。

時期 熱中症への注意 主なポイント
5月 注意が必要 急に暑くなった日に注意
6月 注意が必要 高い湿度と暑さに体が慣れていない
7月 特に注意 梅雨明けと急激な気温上昇
8月 特に注意 猛暑日や熱帯夜が続きやすい
9月 引き続き注意 残暑が厳しい日は油断できない

この表で特に覚えておきたいのは、「熱中症の季節=8月だけ」ではないということです。

5月や6月であっても、前日まで涼しかったのに突然気温が上がるような日は注意が必要です。

なぜ7月・8月に熱中症が多い?3つの理由

梅雨明けの強い日差しと高い気温の中で暑さ対策をする人
※画像はAIによるイメージ

では、なぜ7月・8月になると熱中症が増えるのでしょうか。

単純に「暑いから」だけではありません。主に、気温・湿度・体の暑さへの慣れが重なってリスクが高くなります。

理由1:1年でもっとも気温が高くなる時期だから

もっとも分かりやすい理由は、7月から8月にかけて気温が非常に高くなることです。

人の体は、汗をかくなどして体内にたまった熱を外へ逃がしています。

しかし、高温多湿な環境に長時間いると、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温をうまく調節できなくなったりして、体に熱がこもることがあります。厚生労働省は、このような状態を熱中症として説明しています。

気温が高い日ほど体への負担は大きくなりますが、ここで注意したいのが湿度です。

湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体から熱を逃がしにくくなります。そのため、同じ気温でも蒸し暑い日のほうが体に負担を感じる場合があります。

夏の台所を想像すると分かりやすいかもしれません。

鍋から湯気が上がり、コンロを使っていると、室温そのものはそれほど高くなくても「ものすごく暑い」と感じることがあります。

熱中症を考えるときは、温度計の数字だけを見るのではなく、湿度や日差しなどを含めた暑さを見ることが大切です。

理由2:7月は体がまだ暑さに慣れていないことがある

熱中症で特に注意しておきたいのが、梅雨明け直後です。

環境省も、梅雨明け直後は多くの人が十分に暑さへ慣れていないため、熱中症の発生リスクが高くなると注意喚起しています。

人の体には、暑い環境に少しずつ慣れていく「暑熱順化」という仕組みがあります。

厚生労働省の資料では、個人差はあるものの、日常生活の中で無理のない範囲で体を暑さに慣らしていくには、数日から2週間程度かかるとされています。

春から梅雨にかけて比較的涼しい日が続いた後、突然30℃を超えるような暑さになった場合、体側の準備が追いついていない可能性があります。

これが、「最高気温だけを見ると8月のほうが暑いのに、7月にも熱中症が急増する」理由の一つです。

個人的には、熱中症対策で見落とされやすいのはこの部分だと感じます。

暑さの絶対値だけではなく、「昨日までと比べて急に暑くなったか」も見る。

これは、日常生活で使いやすい判断基準の一つではないでしょうか。

理由3:屋外へ出る機会が増える

7月・8月は夏休みやお盆休みなどがあり、旅行、レジャー、スポーツ、庭仕事など、長時間外で過ごす機会も増えます。

環境省も、夏休み期間はレジャーなど屋外で活動する機会が多くなることを、夏場の熱中症リスクが高まる理由の一つとして挙げています。

「今日は休みだから庭をきれいにしよう」「朝のうちに買い物を済ませよう」と思っていても、作業に集中すると休憩を忘れてしまうことがあります。

特に料理と同じで、家事は「あと少し終わらせてから休もう」となりがちです。

洗濯物を干す、買い物へ行く、庭の草を取る、ベランダを掃除するといった日常的な行動でも、暑い時間帯には無理をしないことが重要です。

[[IMG|挿絵|梅雨明けの強い日差しの中で帽子と飲み物を用意して外出する人]]

熱中症は何月から注意する?5月・6月や9月も油断できない

「7月・8月が多いなら、それ以外の月は大丈夫なの?」と思うかもしれません。

答えはいいえです。

熱中症は7月・8月に特に注意が必要ですが、気象条件によっては5月や6月、9月にも発生します。

実際、消防庁は2026年の熱中症による救急搬送状況を5月1日から調査しており、調査期間は9月30日までの予定です。異常気象などで必要があれば期間を延長する場合もあるとしています。

5月・6月は「まだ夏ではない」という油断に注意

5月や6月は、真夏ほど毎日暑いわけではありません。

しかし、この時期だからこそ注意したいのが急な暑さです。

春は20℃程度の日が続いていたのに、突然30℃近くまで上がる場合があります。

服装やエアコンの準備だけでなく、体そのものもまだ夏仕様になっていません。

厚生労働省系の熱中症対策資料でも、「熱中症は気温が高くない時期でも発生する」とされ、暑さに慣れるまで十分に休息を取りながら徐々に体を慣らすことが示されています。

「まだ6月だから大丈夫」ではなく、その日の気温や湿度を見る習慣をつけることが大切です。

9月も残暑が続く日は注意

一方、8月が終わると「夏も終わった」と安心してしまいがちです。

しかし、9月でも最高気温が高い日が続けば、当然ながら熱中症のリスクは残ります。

夏休みが終わった後は通勤や通学など普段の生活に戻るため、「暑いけれど出掛けなければならない」という場面も増えます。

熱中症対策をカレンダーの日付だけで終わらせるのではなく、実際の暑さが続いている間は対策を継続すると覚えておくのがよいでしょう。

室内やキッチンでも熱中症になる?料理中こそ注意したい理由

熱中症というと、炎天下でスポーツをしている場面を思い浮かべる方が多いかもしれません。

しかし、熱中症は室内でも起こります。

厚生労働省も、熱中症は屋外だけでなく、室内で何もしていないときでも発症することがあり、場合によっては救急搬送につながると注意を呼びかけています。

料理を扱う当サイトとして、特にお伝えしておきたいのが夏場のキッチンです。

煮物を作るために鍋を長時間火にかけたり、大きな鍋で麺をゆでたり、オーブンを使ったりすると、調理スペースの周囲は暑くなりやすくなります。

さらに湯気が出れば湿度も上がります。

「家の中だから大丈夫」と考えず、調理中も暑いと感じたら、換気や冷房などを使って室内環境を調整しましょう。

厚生労働省は屋内での対策として、エアコンなどによる温度調節、遮光カーテンやすだれの利用、室温の確認などを挙げています。

夏の料理は「頑張りすぎない献立」も選択肢

ここは料理好きの方ほど意識してほしいポイントです。

暑い日に「せっかくだから手の込んだ煮込み料理を作ろう」と長時間キッチンに立つと、それだけ暑い環境にいる時間も長くなります。

もちろん煮込み料理を作ってはいけないという話ではありません。

ただ、非常に暑い日は、

  • 火を使う時間が短い料理を組み合わせる
  • 下ごしらえは涼しい時間帯に済ませる
  • 電子レンジなども上手に活用する
  • 煮込み中はキッチンから離れて涼しい場所で休憩する
  • 作業の区切りごとに水分を取る

といった工夫もおすすめです。

料理は毎日のことだからこそ、1日だけ完璧に対策するより、無理なく続けられる方法に変えることのほうが大切だと私は考えています。

3児の父としても、夏休み中は子どもの昼食や夕食を準備する回数が増え、「気づけばずっと台所にいる」という日があります。

料理を作る側が体調を崩してしまっては大変です。夏の献立には、味や栄養だけでなく「作る人が暑さで無理をしない」という視点も加えてよいのではないでしょうか。

熱中症を予防するには?日常で意識したい6つの対策

熱中症は、「水を飲んでいれば大丈夫」というものではありません。

暑さを避けることと、水分補給を組み合わせることが基本になります。

厚生労働省では、屋外では日傘や帽子を使う、日陰を利用する、こまめに休憩する、屋内ではエアコンなどで温度を調節するといった対策を紹介しています。のどが渇いていなくても、こまめに水分を補給することも推奨されています。

1.のどが渇く前からこまめに水分を取る

「のどが渇いたら飲む」だけではなく、暑い日は定期的に飲み物を取る習慣をつけておきましょう。

料理中であれば、冷蔵庫から食材を取り出すついでに飲む、1品完成したら飲むなど、日常の動作とセットにしてしまう方法も続けやすいです。

大量に汗をかいた場合には、水分だけでなく塩分の補給が必要になる場合もあります。

ただし、持病があり水分や塩分の摂取について医師から指示を受けている方は、その指示を優先してください。

2.エアコンを我慢しすぎない

「まだ午前中だから」「電気代が気になるから」とエアコンを我慢している間に、室温が上がることがあります。

特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、本人が暑さを強く訴えていなくても周囲が室温を確認することが大切です。

料理を始めるとキッチン周辺がさらに暑くなることもあるため、調理前から室内を涼しくしておくのも一つの方法です。

3.暑さ指数(WBGT)も確認する

熱中症対策では、最高気温と一緒に暑さ指数(WBGT)も確認してみましょう。

WBGTは気温だけではなく、湿度や日射なども考慮して熱中症の危険度を判断するための指標です。

目安として、WBGTが25以上28未満は「警戒」、28以上31未満は「厳重警戒」、31以上は「危険」とされています。

さらに、熱中症警戒アラートは、府県予報区などのいずれかの地点で翌日または当日の日最高WBGTが33に達すると予測される場合に発表されます。より深刻な暑さが予測される際に発表される熱中症特別警戒アラートは、都道府県内のすべての対象地点で翌日の日最高WBGTが35に達すると予測される場合などが基準です。

最高気温だけを見て「今日は昨日より2℃低いから大丈夫」と判断せず、湿度まで含めて暑さを見ることがポイントです。

4.外出する時間を調整する

買い物や散歩など、時間を変更できる予定であれば、厳しい暑さの時間帯を避けることも検討しましょう。

暑い時間帯に無理をして一度に用事を済ませるより、予定を分けたり、日を変えたりするほうが安全な場合があります。

環境省や厚生労働省も、熱中症警戒アラートが出ているときなどは、外出をなるべく控え、暑さを避ける行動を取るよう呼びかけています。

5.暑くなる前から体調を整えておく

睡眠不足や体調不良を感じる日は、いつもと同じ活動でも負担が大きく感じられることがあります。

特に重要なのは「急に暑くなった日」です。

暑熱順化にはある程度の期間が必要なため、春から初夏にかけて無理のない範囲で暑さに体を慣らしていく考え方があります。ただし、猛暑の中で無理に運動して暑さに慣れようとするのは避けましょう。

暑熱順化は「暑さを我慢すること」ではありません。

体調を確認しながら、日常生活の中で無理なく体を慣らしていくものです。

6.食事は「熱中症を治すもの」ではなく日々の体調管理として考える

料理サイトとして触れておきたいのが食事です。

暑くなると食欲が落ち、「朝は飲み物だけ」「昼はほとんど食べなかった」という日もあるかもしれません。

熱中症は特定の食材を食べれば防げるものではありませんので、「この料理を食べれば熱中症にならない」と考えるのは適切ではありません。

一方で、暑い時期にも無理のない範囲で普段の食事を取り、飲み物も準備しておくなど、日々の体調管理を整えることは大切です。

食欲がない日は、冷たい麺類や汁物、食べやすい野菜料理など、自分が無理なく食べられる献立を選ぶのもよいでしょう。

ただし、「料理から水分を取っているから飲み物はいらない」と考えるのではなく、こまめな水分補給は別に意識することをおすすめします。

[[IMG|挿絵|冷房の効いた夏の食卓で食事と水分を無理なく取る家族]]

熱中症かも?症状が出たときはどうすればいい?

どれだけ予防していても、体調に異変が出る可能性はあります。

熱中症が疑われる代表的な症状には、めまい、立ちくらみ、大量の発汗、筋肉痛、こむら返り、頭痛、吐き気、だるさなどがあります。

「少し気分が悪いけれど、あと10分で料理が終わるから」と無理を続けるのは避けましょう。

熱中症が疑われる場合は、まずエアコンの効いた室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ移動します。

衣服をゆるめ、首の周り、脇の下、足の付け根などを冷やし、水分を自力で飲める状態であれば水分補給を行います。

一方で、自力で水を飲めない、意識がない、呼びかけへの反応がおかしいといった場合は、すぐに救急要請が必要です。

本人が「大丈夫」と言っていても、いつもと様子が違う場合は軽く考えないことが大切です。

また、経口補水液についても「体によさそうだから日常的にたくさん飲めばよい」というものではありません。厚生労働省は、一時に大量に飲むとナトリウムの過剰摂取になる可能性があると注意しています。持病などで水分摂取について指示を受けている場合は、医師の指示に従ってください。

熱中症対策で大切なのは「何月か」より毎日の暑さを見ること

ここからは筆者としての考えです。

「熱中症が起こりやすい時期は何月?」という質問への答えとしては、7月・8月がもっとも分かりやすいでしょう。

実際に環境省も7月から8月を1年間でもっとも気温が高くなる時期として注意を呼びかけており、消防庁の救急搬送データを見ても、真夏に多くの人が搬送されています。

ただし、実生活では「今日は7月だから危険」「今日は6月だから安全」とカレンダーだけで判断することはできません。

むしろ重要なのは、

  • 急に暑くなっていないか
  • 湿度が高くないか
  • 暑さ指数は高くないか
  • 自分や家族の体調は普段と違わないか
  • 十分に休憩できる予定になっているか

というその日の条件です。

私はシステムエンジニアとして普段から、トラブルの原因を一つだけに決めつけず、いくつかの条件を切り分けて考えるようにしています。

熱中症も少し似ています。

「気温35℃だから危険」という1つの数字だけを見るのではなく、気温、湿度、体調、活動内容、暑さへの慣れといった条件を組み合わせて考えるほうが、日常では判断しやすいと感じています。

そして、クッキングサロン小森をご覧いただいている料理好きの方に特にお伝えしたいのは、夏の料理は作る人の快適さまで含めて献立を考えてよいということです。

暑い日に火の前に長時間立つ料理を避けることは、手抜きではありません。

旬の食材を使いながら、短時間で作れる料理を選んだり、下ごしらえを涼しい時間に済ませたり、冷蔵庫に作り置きを用意したりするのも、夏らしい料理の工夫の一つです。

「今日は暑いから少し楽をする」。

そんな判断ができることも、毎日の食事を長く楽しむための大切な知恵ではないでしょうか。

まとめ|熱中症が起こりやすい時期は7月・8月!梅雨明け前から対策を

熱中症が起こりやすい時期は、特に7月・8月です。

環境省によると、7月から8月は1年間でもっとも気温が高くなる時期です。また、7月の梅雨明け直後は暑さに体が十分慣れていない場合があり、急激な気温上昇にも注意する必要があります。

ただし、熱中症は真夏だけに起こるものではありません。

5月や6月の急に暑くなった日、9月の残暑が厳しい日にも注意しましょう。

予防の基本は、暑さを避ける、エアコンを適切に使う、こまめに水分を取る、無理をしないことです。

外出時だけでなく、料理などをしている室内でも「ちょっと暑いな」「少し疲れたな」と感じたら、早めに休憩する習慣をつけておきたいですね。

夏の食卓を楽しむためにも、まずは料理を作る人、そして一緒に食卓を囲む家族が元気でいることが一番です。

よくある質問

熱中症が一番起こりやすいのは何月ですか?

特に注意が必要なのは7月・8月です。

環境省は7月から8月を1年間でもっとも気温が高くなる時期として、熱中症への注意を呼びかけています。特に梅雨明け直後は、暑さに体が慣れていないことがあるため注意が必要です。

6月でも熱中症になりますか?

はい。6月でも熱中症になる可能性があります。

気温がそれほど高くなくても湿度が高い場合や、急に気温が上昇した場合、まだ体が暑さに慣れていない場合などは注意しましょう。

家の中でも熱中症になることはありますか?

あります。

厚生労働省は、熱中症は屋外だけでなく室内で何もしていないときにも発症することがあるとしています。特に夏場のキッチンは、コンロやオーブン、湯気などで暑くなりやすいため、冷房や換気を活用し、こまめに休憩と水分補給を行いましょう。

コメント

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